映画「ピカレスク-人間失格」について
“僕に太宰が宿ればいい、彼の魂が力を貸してくれたらいい”という願いを込め、太宰治を演じているのはミュージシャンや役者など幅広い分野で活躍している河村隆一。彼は究極のナルシズムをテーマに彼にしかできない太宰治を演じている。
昭和23年(1948)に、作家の太宰治と山崎冨美栄の二人が、東京の三鷹にある玉川上水で心中した。作家の太宰治としての彼らしい死でもあったが、その死は当時世間にも文学界にも大きな衝撃を残した。そして、その事件の余韻はは半世紀を経過した今でも強い衝撃を残している。
”破滅型の人間”。まるで太宰のためにあるような言葉だった。彼の行動や内面は評価は二分こそされるものの、半世紀経った今でも人を強くひきつけていく魅力を持っている。
「ピカレスク太宰治伝」、「生まれてスイマセン…」などを綴った原作者の猪瀬直樹が太宰治の罪の意識を描き出し、彼の謎に迫ろうとしている。彼の苦しみ、悩みを描き続けているこの作品に出てくる太宰は弱さや脆さだけではなく、生きていく強さを兼ね備えている。
猪瀬直樹は原作者であると同時に太宰治の兄役を演じている。太宰を囲む女性を、さとう珠緒、緒川たまき、裕木奈江、とよた真帆、朱門みず穂といった個性豊かな女性たちが演じている。作家であり、太宰の恩師の井伏鱒二には佐野史郎。
引越し料金 相場 FX Online Japan FX 口座開設 引越し業者 FX 手数料そして、太宰治はミュージシャンとして有名な河村隆一が演じている。映画の主題歌もまた河村隆一が歌う。彼の切なさを引き立てる悲しいバラードがこの映画に強い印象を与えていく。
この映画は日活出身の監督は伊藤秀裕、撮影は安藤庄平、脚本は山田耕大が手がけている。
ロケは蓼科、富士五湖、鎌倉で2001年の秋に行われた。